2012/09/01

ロンドン五輪で日本は史上最高のメダルを獲得して東京ではメダリスト参加のパレードが行われ、路上を埋め尽くした50万人もの人々が猛暑も吹き飛ぶ大歓声を送っていた。 サッカーのワールドカップ優勝国の凱旋パレードを思わせる盛り上がりぶりには感動した。 個人的趣味としてはバドミントンの佐々木翔と陸上の木村文子がいないのが残念ではある。

NHKのテレビのdボタンでデータ放送を見るとロンドン五輪期間中はロンドン五輪のメニューが表示され、その中には「獲得メダル数」というデータ項目があった。NHKは金メダル数を優先させた各国順位を表示していたので、私は金メダル=3、銀メダル=2、銅メダル=1という重みを付けて各国順位を計算してみた。

●NHKの獲得メダル数の各国順位

順位   金  銀  銅    国
1位   46  29  29    アメリカ
2位   38  27  23    中国
3位   29  17  19    イギリス
4位   24  26  32    ロシア
5位   13   8   7    韓国
6位   11  19  14    ドイツ
7位   11  11  12    フランス
8位    8   9  11    イタリア
9位    8   4   5    ハンガリー

11位    7  14  17    日本

●金=3、銀=2、銅=1という重みで計算
(上記の10位と12位以下は対象外)

順位   金  銀  銅   計  国
1位  138  58  29  225  アメリカ
2位  114  54  23  191  中国
3位   72  52  32  156  ロシア
4位   87  34  19  140  イギリス
5位   33  38  14   85  ドイツ
6位   33  22  12   67  フランス
7位   21  28  17   66  日本
8位   39  16   7   62  韓国
9位   24  18  11   53  イタリア
10位   24   8   5   37  ハンガリー
  

二酸化炭素の排出量の順位に似ているような気がする。国民の勝利欲の強い国が上位に来ているということは言えるが、人口比率を考慮すると中国はそれほど多いというわけではない。(パラリンピックは3日目を終わって中国が1位、日本はメダルゼロとなっている。)

「一番じゃなきゃダメ。金メダルじゃなきゃイヤ。」という金メダル至上主義者が考える順位は前者が、「メダル取れたら嬉しい。」というメダル至上主義者が考える順位は後者のデータが適切と言える。

努力すれば金メダルが取れると信じている人が金メダルを目指すのは当然として、仮に誰もがメダルを目指していると仮定するとそれぞれの種目の全人口の中で願いが叶うのはたったの3人である。これは宝くじに当たるような難しさで、可能性としてはほぼゼロに等しい数字と言える。「メダリストは雲の上の人」と言うことができる。

ロンドン五輪も疑惑判定が話題になり、種目によって抗議が受け入れられたり受け入れられなかったりしていたが、相撲の物言いのようなシステムは賛成である。こういうシステムがない場合は、選手は最終的には審判の判定に潔く従うべきである。

このところの周辺諸国との関係は気がかりである。
中国人の過激な反日デモぶりを見ると、なんて野蛮な国民なんだという目で見る日本人が多いと思うが、本人たちにしてみると、家族愛などの正義を示すために暴力を使う映画のようなものだと思う。戦争被害を受けた世代よりも歴史教育を受けた若い世代が多いことは教育の重要性を思い知らされる。このところ台風が沖縄を通ることが多い。東京が自慢の小笠原諸島を通ることもある。薩摩藩が武力で奪還した沖縄だが、それを言ったら、中国はモンゴルのものだという主張もできてしまう。過去に遡るときりがない話である。日本の国技である相撲がモンゴル勢に圧倒されているので「中国も日本もモンゴルの領土である。」という話に発展する可能性も絶対ないとは言えない。なにしろ尖閣諸島にはモンゴル人の多くの魂が眠っている。譲歩してでも今のうちに国境を確定させるのが平和な世界に向かう道だと私は思う。都道府県の境界のように安定させるのである。日本が世界に見本を示すべき時である。どちらかが譲歩しないと紛争は無くならない。日本を軍国主義などと批判している国々が軍国主義に陥っている。こういう状況で平和目的で譲歩しても、それを理解できない相手が調子に乗っちゃうという弊害が考えられるので、意図を政府間だけでなく国民間でも理解し合うことが必要だ。双方の国の多くの血を見てはじめて後悔したのでは遅い。国のリーダーが平和よりも勝つことを優先して負けると袋叩きに遭い、子孫に恥をかかせる。五輪などで勝利を目指せば良いのである。

香港の活動家と東京都は他人から集った金で上陸合戦などせず、堂々と顔を合わせて討論すべきである。ナショナリズムを煽って戦争に駆り立てた結果どうなったか忘れたのか。日本人の本性(正義の名の下の残虐な弱者いじめ)が問われている。 たとえば、若き日のビートたけしの露骨な毒舌は、日本人がいじめを喜ぶとわかって使っているネタが多かった。弱者を犠牲にして視聴者を楽しませていたわけである。いじめの内容が努力して直せることなら一理あることもあるが。

今、日本が世界中で狙われている。なんでもかんでも相手のせいにする前に本当に自分達には問題がないかを考えるべきである。無意識のうちに残虐非道な集団いじめに加担していないだろうか。虐める側が大勢で虐められている側が一人だと、文句も言えずただ同調するしかないという状況になる。いじめで自殺した人の声として、温厚な言葉が並んでいるのを聞いた。深層にはぶっ殺してやりたいほど憎い相手だけれども理想的な平和的解決を考えての温厚な態度や笑顔という状況のようである。こういう場合、人によっては同調者が表れるとテロに繋がる可能性がある。一人ではできなくても二人だと思いが倍増する。

五輪のメダリストは不祥事でも起こさない限り多くの国民から尊敬される。 「多くの人に支えられたメダルです。」という言動もよく聞かれる。報道ステーションなどで本人の努力がわかっているほどこの言葉の重みを感じる。

種目によっては報奨金が出るが一時金でしかないので、4年という長さで考えると非常に安く、実質無償で努力している人たちと考えて良いと思う。

非論理的な話で失礼すると、
特定の選手に勝ってほしいと思った場合のおまじないが功を奏することはよくあることだが、柔道女子の福見選手の試合を前にして勝つためのおまじないをしようとしたところ、視線の先で稲妻が縦光り。おまじないは諦めて家に帰った。

深夜にテレビのスイッチを入れたところ体操男子団体予選の鉄棒が始まった。日頃の行いのせいか、どうしても日本の選手に勝ってほしい試合は私は生放送で見てはいけないのだが、体操は演技が良ければ結果などどうでも良いと思考して見続けたところ、失敗の連続。結局見るのをやめた。その後もロンドン五輪はニュースや録画で少し見る程度に終始した。確かに魔物は存在しているが、五輪に限ったことではない。

韓国は日本の成功を見本にして国家ぐるみで勝つための努力をするので、石原都知事の尖閣に関する言動をチェックしていてなおかつ石原氏の手口に賛同しているとしたら、李明博大統領の竹島訪問は不思議でもなんでもない。文句があるなら石原都知事に言うべきだろう。現天皇陛下を戦争当時の天皇(たとえば昭和天皇)と勘違いしている節があるが、ほんの一部の発言を何度も何度も流すのは危険である。

柔道では男子は金メダルを一個も取れなかったが女子は取った。女たらしの男に恨みでもありそうな目つきの鋭い女性がロンドン五輪で日本選手初の金メダル。

李明博大統領の竹島訪問後、男子のサッカーが2-0で韓国に敗れたが女子のバレーは勝った。サッカー男子は予選リーグの段階で韓国と当らないことを願ったが、この願いはかなわなかった。国会は男どもが多いが女性問題を隠しているという議員はいないだろうか。ちなみに女子サッカーは、予選で監督の発言として「移動に時間がかかって大変だからわざと引き分けた。」という内容の話を聞いて今回は予選落ちだろうと予想したのだが、その思いの影響は女子バドミントンに出た。わざと負けて4チームが失格したというニュースである。こういうことがあったおかげで一層男子バドミントンの準々決勝の試合、林丹(中国)と佐々木の試合が素晴らしかった。最後の佐々木のスマッシュ(アウト)に飛びついた林丹の姿が感動的で、決勝の試合は見ていないが、1セットを取られた後逆転優勝したことを知ったときが一番嬉しかった。女子サッカーの話に戻すと、フランス戦での一方的な試合の後の対アメリカの決勝では大敗しないことを強く祈った。それにしてもまさか決勝まで進むとは。去年のW杯優勝がまぐれではないことを示した。

バレエ組曲のボルトを聞きたくなるとボルトが活躍するなど私の中では数々のエピソードがある陸上短距離のボルト。世界選手権ソウル大会の100メートルはスタート前に勝てないというひらめきがあり、どういう負け方をするのだろうなどと思ったものである。

私固有の見方を書いたがスポーツと政治は別である。

東京五輪をまだ諦めていないのなら、国民の支持率を上げることが第一だろう。 石原都知事はわざわざチャンスをピンチにしているように感じられる。 地震だけでも怖いのに核やミサイルが東京に向くような状況では五輪開催はありえない。

女性問題で週刊誌を賑わした橋下大阪市長が従軍慰安婦は証拠がないなどと言うと「事実だけど証拠はない。」と聞こえる。

女性問題といってもピンからキリまである。 天気予報が知りたくてNHKのテレビのdボタンでデータ放送を見ると、ニュースのダイジェストがスクロール表示されるのだが、dボタンを使うたびに、小学校教諭が盗撮で逮捕とか警察官がワイセツ容疑で逮捕などの内容が流れる。これらを女性問題と言っては言い方の品が良すぎる。品の悪さでは私も人のことは言えない。私もいくら年とってもスケベ具合は変わらない。アルコールが入ると危険なのでなるべく飲まないようにしないといけない。最近酒を勧められることが多かったが、わざと私に酒を飲ませて動かぬ証拠をつかもうとしているとも考えられたが、女性にはガードマンが付いていて安全は確保されていた。18歳以上のきれいな女性がいる専門の店があれば喜んで利用したいなどと考えるほどの品の悪さである。

DVDの無修正の裏ビデオがインターネットで毎日ものすごい数で売れていると聴くと、従軍慰安婦問題はこれからもどんどん表沙汰になるだろうという予感がある。

たとえ日本の現役の首相がまっとうな発言をしても、首相がころころ変わると、発言の意義が消える。変わる可能性があると、相手国の首脳は次の首相が決まるまで待った方が得策と考えるので、誠実な対応は期待できない。日本の政治家は自分がリーダーをやって功績をあげたいだけなのではないかという疑惑が残る。

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